傷害保険の特約について

傷害保険の特約について

傷害保険は、日常生活で起こるさまざまなリスクに対する補償を特約としてセットすることができます。保険会社によっても異なりますし、種類も多くあります。ここでは一般的な普通傷害保険の特約で代表的なものについて、解説していきます。
保険会社により言い回しが異なる場合や、ないものもありますのでご注意ください。

主契約で足りない部分は特約で

傷害保険に限らず保険は、「主契約」と「特約」とに分かれています。主契約が基本となり、特約は主契約に付け加えて、補償をより充実させるためのオプションのようなものです。追加するほど補償が充実する分、保険料も高くなります。傷害保険の特約は、種類も多いので、そもそもどんなものがあるのかご紹介いたします。
なお、特約は主契約に付帯するかたちになるため、特約のみの加入はできません。

主契約+特約

基本の補償を充実させるための特約

●天災危険補償特約

地震・津波・噴火によりケガをされた場合の補償
(例)地震によりタンスが倒れてきてケガをした

●特定感染症危険補償特約

特定感染症(※)を発病した場合の補償
(例)腸管出血性大腸菌感染症(O-157)で通院した
※「特定感染症」とは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に規定する一類感染症、二類感染症または三類感染症をいいます。

ケガの範囲って?

●被害事故補償特約

犯罪やひき逃げによるケガにより治療費などの損害が発生した場合の補償
(例)自転車に乗っているときに車と接触しケガをしたが、車は気づかずに走っていった

ただし、加害者などから支払いを受けた賠償金や公的医療保険制度などによる給付がある場合は、それらは差し引かれます。

物の損害をカバーする特約

●携行品損害特約

偶然な事故により、所有する持ち物(携行品)の破損や盗難などを補償
(例)旅行先でカメラを落として壊してしまった
   買い物中に財布を盗まれてしまった

携行品とは、住宅外において被保険者が携行している身の回り品をいいます。置忘れや・紛失は補償の対象外となります。携帯電話やノートパソコン、メガネなど一部補償の対象とならないもの(携行品に含まないもの)がありますので、詳しくは保険会社への確認が必要です。

賠償責任をカバーする特約

●個人賠償責任補償特約

他人にケガをさせた場合や、他人の物を壊してしまったことなどによって、法律上の損害賠償責任を負った場合の補償
(例)自転車で歩行者にケガをさせてしまった
   スキーをしていて、人にぶつかってケガをさせてしまった
   買い物中、誤って商品を壊してしまった

兵庫県など一部地域では義務化されている自転車保険。この自転車保険の中身は交通傷害保険+個人賠償責任補償特約が基本となっています。個人賠償責任補償特約には、示談交渉サービスが付加されているかどうかも確認しましょう。
個人賠償責任補償特約の言い回しは保険会社によって異なります。例えば、個人賠償責任特約、日常生活賠償責任補償などです。

●受託品賠償責任補償特約

他人から借りたもの、預かったものを誤って壊した場合などの法律上の賠償責任を負った場合の補償
(例)レンタルスキーを折ってしまった
   知人に借りたカメラが盗まれた

通貨、預貯金証書、株券、手形、設計書など一部補償の対象とならないもの(受託品に含まないもの)がありますので、詳しくは保険会社への確認が必要です。

費用をカバーする特約

●救援者費用等補償特約

偶然な事故により、遭難した場合などの救援活動に対して、支出した費用を補償。捜索救助費用、交通費、宿泊料、移送費用、諸雑費など
(例)ハイキング中に事故にあい遭難した
   乗っていた船が沈没し行方不明になった

ピッケルなどを使用する山岳登はん、地震、噴火またはこれらによる津波、自殺行為など、このような場合は補償の対象外となります。

●ホールインワン・アルバトロス費用補償特約

国内のゴルフ場でホールインワンまたはアルバトロスを達成した場合に慣習上負担する費用を補償。贈呈品記念品購入費用、祝賀会費用、ゴルフ場に対する記念植樹費用、同伴キャディに対する祝儀など
(例)ホールインワンを達成し、記念品を配布した

ゴルフ場は9ホール以上を有するゴルフ場で正規にラウンドされた場合に限ります。キャディを使用しないセルフプレー中に達成した場合は、原則対象外となります。また、ゴルフ競技または指導を職業とされている方が達成された場合も対象外となります。

●育英費用補償特約

扶養者が傷害事故により死亡した場合や、重度の後遺障害になられた場合の育英費用を補償
(例)扶養者が交通事故でケガをして亡くなった

絞るための特約もあります

特約で保険の対象者を追加をすることや、補償の範囲を絞ることもできます。

●家族特約

補償の対象者(被保険者)を本人だけでなく、家族も含める特約

家族の範囲

  • 本人の配偶者
  • 本人または配偶者と生計を共にする同居の親族
  • 本人または配偶者と生計を共にする別居の未婚の子
●就業中のみの危険補償特約

補償を仕事中の事故によるケガに限定する特約

●交通傷害危険のみ補償特約

補償を交通事故によるケガに限定する特約

まとめ

保険会社によってさまざまな特約があります。詳しくはパンフレットや約款、保険会社に確認をしてみましょう。
中でも個人賠償責任補償特約は、地域によっては自転車保険の義務化も進んでいるので、確認しておきましょう。傷害保険はご自身やご家族の備えにはなりますが、相手がいた場合、相手への備えがありません。それをカバーできるのが、個人賠償責任補償特約です。この特約は火災保険や自動車保険などでも付帯できることがあります。合わせて確認してみましょう。