がん保険の特約

がん保険の特約

がん保険はがんになった時の治療費や、家族の生活費に備えるための保険です。
がんと診断されたときに受け取ることができる「がん診断給付金」
入院日数に応じて支払われる「入院給付金」
手術を受けた時に受け取ることができる「手術給付金」
通院治療日数に応じて支払われる「通院給付金」
がん保険は「主契約」として、上記の保障が柱になっています。
がん保険の保障内容と特徴

そのがん保険の主契約に、オプションのように追加で付けることができる保障を「特約」といいます。
がん保険には、どのような特約があるのでしょうか?
このページでわかりやすく解説していきます。

がん先進医療特約

がん保険の特約の中で、有名なのがこの「がん先進医療特約」です。
まず「先進医療」から、わかりやすく説明していきます。

●先進医療とは?

「先進医療」とは、大学病院などの高度な医療機関で研究・開発されてきた最新医療技術で、安全性と治療効果はある程度認められていますが、健康保険の対象とするかどうかはまだ検討中の厚生労働大臣が認めた医療技術です。
健康保険の対象外となりますので、治療方法によっては治療費が高額になるケースもあります。

●陽子線治療と重粒子線治療

がん治療において注目されている先進医療が、陽子線治療と重粒子線治療です。
がん細胞に放射線を当てて、がんを小さくする「放射線治療」の一種なのですが、通常の放射線治療では、正常な細胞にも放射線を照射してしまうため、正常な細胞にダメージを与えてしまいます。
陽子線治療や重粒子線治療は、体の表面では放射線量が弱く、体深くにあるがん細胞に照射する放射線が最大になるようにできる治療法ですので、周りの細胞に悪影響を与える可能性が低くなるといわれています。

(例)陽子線治療の場合
資料:厚生労働省 第81回先進医療会議「令和元年6月30日時点における先進医療Aに係る費用 令和元年度実績報告(平成30年7月1日~令和元年6月30日)」をもとに作成
※「先進医療」とは、厚生労働大臣が認める医療技術で、医療技術ごとに適応症(対象となる疾患・症状等)および実施する医療機関が限定されています。また、厚生労働大臣が認める医療技術・適応症・実施する医療機関は随時見直されます。

上記のように、陽子線治療の場合、平均費用が約269万円と高額です。

●がん先進医療特約とは?

このように、がんの治療方法として先進医療を選択した場合には、費用が高額になることがあります。その先進医療が必要になったときに備えるのが「がん先進医療特約」です。
がんに関する先進医療の保障を特約でつける場合、月々支払う保険料は各社約100円前後のようです。

治療費にかかる費用だけでなく、例えば、治療を受けることのできる施設への交通費や宿泊費等にも使えますので、ありがたいですね。

医療保険にも同様に「先進医療特約」がありますが、がん保険のがん先進医療特約の場合には、「がんに関する先進医療」のみが保障の対象となる場合もあり、注意が必要です。

退院給付金特約

がんで入院して治療を行い、退院した際に給付金が支払われる特約です。
近年、がん治療の入院日数は減ってきており、退院後に通院で治療するケースも増えてきています。入院する際には、主契約でもある「がん診断給付金」が受け取れるため、入院前にまとまったお金が入ってきますが、通院治療が始まる(=退院する)タイミングでまとまったお金を用意しておきたい方のための特約です。

保険会社によっては呼び方が異なる場合があり、「退院一時金」「退院後療養給付金」「在宅療養給付」などと呼ばれることもあります。
入院日数に制限がある場合もありますので、注意が必要です。
給付される金額は10万円や20万円と大きな金額ではなく、日数の制限によってはもらえない場合もあるため、退院給付特約よりも「がん診断給付金」に比重を置く方が良いと考える方が多いです。

放射線治療特約・抗がん剤治療特約

がん治療は大きく分けて「化学療法(抗がん剤治療)」「手術療法」「放射線治療」の3つを中心に行われます。そのうちの「放射線治療」や「化学療法(抗がん剤治療)」を受けた際に、通常の給付に上乗せする形で給付金が支払われる特約です。

給付金は、所定の治療1回につき10万円や20万円といった金額になります。
また、受けられる回数が無制限であることも特徴のひとつです。

現在のがん治療は、この放射線治療と抗がん剤治療が中心になっています。もし治療が長期化し、しかも通院治療となった場合には、この特約は回数無制限で、治療のたびに受け取ることができますので、大きな支えになるのではないでしょうか。
このため、長期治療に備えるうえでは重要な特約のひとつです。

緩和療養給付金特約

がんの闘病における、所定の緩和ケア(緩和療養)の治療費に対して、支払われる給付金です。

●緩和ケアとは?

がんなどの重い病気にかかった患者さんやその家族の、療養や病気による身体的な痛みや、心理的な辛さなどを和らげ、クオリティー・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を改善する治療です。がんによって残された時間を、より苦しみの少ない時間にしていくための治療です。

●緩和療養給付金特約とは?

緩和ケアを受けたときに給付金を受け取ることができる特約です。緩和療養を受けた月に10万円といった形で受け取る給付金ですが、他のがん保険の主契約や特約と異なり、支払回数には上限があるので、注意が必要です。
「緩和療養を使うかどうか」は、がんになる前からはなかなか想像がつきにくいと思います。ですので、がんの治療について最後の治療まで想定できている人が選択肢に挙げる保障であるといえます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
がん保険の特約にも、さまざまな種類があります。がん先進医療特約以外にも、放射線治療特約や抗がん剤治療特約なども、長期治療には重要な役割を担っています。
がん保険を検討する際には、ぜひどのような特約を付けるのか?参考にしてみてください。

AFH283-2020-0012 3月23日(210323)