がん保険加入の際の注意点

がん保険加入の際の注意点

「がんと診断されたら、100万円受け取れる」
「新しいがん保険に入ったから、もう元の保険は解約してしまおう!」
「前に大きな病気になったから、がん保険には入れないかも…」

がん保険のパンフレットなどを見て、入る保険を選ぶ際にはこのように考える方も多いのではないでしょうか?
しかし、給付金を受け取ることができるかどうかや契約の切り替えなどを、表面的な情報だけで判断してしまうと、大きな落とし穴に陥ってしまう場合があります。
このページでは、がん保険の加入や見直しの際に注意すべき点について、詳しく解説していきます。

がん保険の契約には「待ち期間」がある

まずがん保険で注意が必要な点は「待ち期間」です。
「待ち期間」とは、保険の契約が完了してから、一定期間「保障の対象外になる期間」のことをいいます。この待ち期間は、他の保険にはない、がん保険ならではの特徴ですので、注意が必要です。

●なぜ、待ち期間が設けられているのか?

「待ち期間」は、保険を悪用されないために設けられているルールです。
例えば「がんになったかもしれない」という方が、急いでがん保険に加入するなどのケースが多くなってしまうと、保険そのものの公平性が失われてしまいます。
このため、がん保険の契約締結後、免責期間として90日間または3か月間の期間を設け、その期間を過ぎてから保障の対象になるといったルールになっているのです。

●医療保険や生命保険の責任開始日

保険の契約が完了し、保険会社が保障を開始する日を「責任開始日」といいます。

医療保険や生命保険などの場合には、

  • 申込書の提出
  • 健康状態の告知
  • 保険料の1回目の払込完了

この3つが完了した日が、責任開始日となります。

責任開始日

●がん保険の責任開始日

がん保険の責任開始日は、医療保険と同様に、上記3つを完了後に「待ち期間」があり、その期間中は保障を受けることができません。待ち期間は、保険会社によっては「待機期間」「不填補期間」と呼ばれることもあります。

待ち期間

●見直しの際の注意

この待ち期間においては、がん保険に加入するときはもちろんですが、見直しなどで契約を切り替えるときにはより注意が必要です。
例えば、もともと入っていたがん保険から、新しく別のがん保険に切り替える場合、この待ち期間を終える前に解約してしまうと、待ち期間中にがんになった場合には保障されなくなってしまうのです。
ですので、待ち期間中もきちんと保障を持ち続けるには、待ち期間を終えてから元の契約を解約する方が良いでしょう。

「診断給付金」の支払条件と支払回数を確認

がん保険の保障の中でも重要になってくる「診断給付金」ですが、その診断給付金も1回だけしかおりない保険商品や、2回目以降の診断でも給付金を受け取ることができる保険商品など、さまざまです。
がんは一度かかってしまうと、かかったことがない人に比べて、再発や転移などのリスクが高くなります。そうしたリスクに備えるためにも、給付金が複数回受け取れる保険商品は魅力的です。
また、2回目以降受け取れる場合にも「初回のがんの治療完了から2年以上経過している場合に限る」などの条件が付いている場合もありますので、注意が必要です。
がんの再発は、完治から2年以内に見つかるケースが多いため、その点と支払う保険料とのバランスを確認しながら、保険商品を選択していく必要があります。

「上皮内新生物」でも給付金を受け取ることができるか?

私たちが一言で「がん」と言っている病気は、詳しく分けると「上皮内新生物」と「悪性新生物」の2つに分けられます。
がん保険や医療保険のがんに関する保障では、この「上皮内生物」が保障の対象外になっていたり、受け取ることができる給付金が少なかったりする場合もありますので、注意が必要です。

・上皮内新生物
がん細胞が上皮(粘膜層内)にとどまっている状態のことです。つまり他の臓器や組織に転移している可能性は極めて低く、治療などを行えばほぼ完治するがんのことです。

・悪性新生物
上皮から基底膜を突き破って、他の組織にたどり着いてしまっているがんのことです。この状態になると、血液やリンパ液にのってがん細胞が運ばれ、他の臓器に転移している可能性があります。

上皮内新生物と悪性新生物の違い

このように、同じがんでも「上皮内新生物」と「悪性新生物」では、がんの進行度が大きく異なり、治療にかかる期間や費用も大きく変わってきます。「上皮内新生物」は、短期間で治療を終えられるうえに、家族を困窮させるような事態にもなりにくいため、保障の対象になっていなかったり、給付金が安く設定されていたりするのです。

がん保険に加入する際には、この「上皮内新生物」に対する保障がどうなっているか?という点にも注意が必要です。

  • 上位内新生物に対しても悪性新生物と同じ保障を持っておくべきなのか?
  • 多少給付金が下がるタイプの保険商品に加入するか?
  • 上皮内新生物の保障はいらないので、保険料の安い保険商品を選ぶのか?

過去に病気になった人も、がん以外の病気なら加入できる

これは「注意すべき点」ではないのですが、がん保険は「がん以外の持病や既往症にかかったことがある人も加入できる」という特徴があります。
医療保険や生命保険に加入する際には、大きな病気をしたことがある人は加入できない場合があります。そのため、がん保険への加入も同様に考えてしまいがちなのですが、がん保険はあくまで「がんを対象とした保険」ですので、がん以外の病気にかかったことがある人であれば、加入できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
がん保険に加入する際には、下記のことに注意しておきましょう。

  • 保障の対象外になる「待ち期間」がある
  • 診断給付金の支払回数と支払条件に注意が必要
  • 上皮内新生物でも保障の対象になるかどうか?
  • がん以外の病歴を持つ人も加入することができる

ぜひ加入や見直しの際には、この点に気を付けてください。

AFH283-2019-5024 4月5日(200405)