死亡保険の種類

死亡保険の種類

生命保険の代表的な商品が「死亡保険」です。
死亡保険は、被保険者が亡くなったときには死亡保険金が、高度障害状態では高度障害保険金が支払われる保険です。

死亡保険の「主な目的」は、被保険者が死亡したときの遺されたご家族の生活保障です。
例えば、まだ小さなお子さまがいるにもかかわらず、大黒柱であるご主人が亡くなってしまった場合、遺されたご家族の生活はどうなってしまうでしょうか?

過不足なく、適正な死亡保険に加入するためにも、どのよう種類があるのか一緒にみていきましょう。

終身保険

●終身保険

死亡または高度障害の保障が一生涯続く保険

終身保険

終身保険とは、一生涯続いていく死亡保障のことをいいます。
定期保険と違い、解約すると返戻金があるので、貯蓄を兼ねた保障にも用いられます。

●保険料の支払い方
  • 終身払:一生涯払い続ける
  • 有期払:例えば「60歳まで」など払込期間を決めて支払う
  • 一時払:保険契約時に一度に全額を支払う

また、低解約返戻金型終身保険といって、保険料払込期間中の解約返戻金を通常タイプの70%相当額等におさえ、保険料を安くした商品もあります。

一時払終身保険

●一時払終身保険

死亡または高度障害の保障が一生涯続く保険

一時払終身保険

終身保険とは、一生涯続く死亡保障のことをいいます。
中でも、保険契約時に保険料の全額を一括で支払うものを、一時払終身保険と呼びます。
定期保険と違い、解約すると返戻金があり、契約から数年間経過すると、解約返戻金が一時払保険料を上回ってきます。その時期が長期間保険料を支払うものと比較して早いため、預貯金の代わりにご加入される方も多い商品です。

定期付終身保険

●定期付終身保険

「定期保険」と「終身保険」の組み合わせ

定期付終身保険

終身保険ですので、死亡保障は一生涯続きます。
「定期保険」と「終身保険」の組み合わせで、非常に多い形です。
手厚い保障が必要な時期は保険料を抑えた「定期保険」を設定して、老後は「終身保険」だけが残るタイプです。

定期保険

●定期保険

一定期間、死亡または高度障害が保障される保険

定期保険

定期保険とは、定められた保険期間のみの死亡保障のことをいいます。
基本的に契約終了時の返戻金は「0」もしくは殆どないため、「掛け捨て保険」とも呼ばれます。所定の年齢になるまでは、契約満了時に同じ期間で保険を更新できるようにしたものが多いですが、この場合、保険料は更新時の年齢で計算するため上がります。
なお、契約時から契約終了時まで保険料が変わらない定期保険は、平準定期保険(普通定期保険)といいます。

逓減定期保険

●逓減(ていげん)定期保険

年々保険金額が減っていく定期保険

逓減定期保険

定期保険の一種で、年を経るごとに段々と保険金額が減っていくタイプの保険です。定期保険ですので、定められた保険期間のみ保障されます。一般的には契約終了時の返戻金は「0」、または殆どない「掛け捨て保険」です。契約時から保険金額が変わらない普通の定期保険と保険料を比べると、一般的には安くなります。

逓増定期保険

●逓増(ていぞう)定期保険

死亡または高度障害のときの保険金額が増加する

逓増定期保険

逓増定期保険は、保険料は一定ですが、保険期間満了までに契約時の死亡保険金額が、5倍以内に増加するという保険です。定期保険ですので、定められた保険期間のみ保障されます。この保険を所定の条件を満たし、法人で契約すると支払う保険料の一部が損金に算入されます。損金に算入できる割合は1/2、1/3、1/4などで、「全額損金タイプ」もごくまれにあります。
満期金はありませんが、解約返戻金があり、契約後早い段階で高い返戻率となるのが特徴です。

収入保障保険

●収入保障保険

死亡または高度障害のとき、毎月定額の保険金を受け取る

収入保障保険

収入保障保険とは、定期保険の一種です。定期保険ですので、定められた保険期間のみ保障されます。
通常の定期保険が一括で保険金を受け取るのに対して、収入保障保険はあらかじめ設定した「月額○○円」の保険金を、保険期間が終了するまで毎月受け取る形式です。
つまり、死亡する時期によって、受け取る保険金の総額が変わるという保険です。

養老保険

●養老保険

一定期間、死亡または高度障害が保障される保険

養老保険

養老保険は、死亡した場合に死亡保険金が、満期時に生存していた場合は死亡保険金と同額の満期保険金が受け取れる保険です。亡くなっても生きていても保険金が受け取れるということで、「生死混合保険」とも呼ばれています。