【2022年度版】医療保険加入率と関連データ

【2022年度版】医療保険加入率と関連データ

「医療保険には、どのくらいの人が加入しているのだろう?」
「みんな毎月どのくらいの保険料を支払っているのだろう?」
「実際に入院したら、どのくらいお金がかかるのだろう?」
「医療費は保険でどのくらいカバーできるのだろう?」

医療保険の加入や見直しをするときには、他の方の「加入状況」や「支払っている保険料」の金額が気になる方が多いと思います。
このページでは、2022年の医療保険加入率などのデータを元に、医療保険の加入率や入院費用などについてのデータをご紹介していきます。医療保険選びのご参考にお役立てください。

※下記の情報は、公益財団法人 生命保険文化センターによる「生活保障に関する調査」を参照しています。
生命保険文化センター「2022(令和4年)度 生活保障に関する調査」

医療保険の加入率は「65.7%」

入院給付金の支払われる生命保険(民間の生命保険やJA、県民共済、生協)の加入率は、令和4年の集計では65.7%でした。

この調査は平成3年から2、3年ごとに実施されていますが、過去31年さかのぼっても、加入率は70%前後で大きな変化はありません。今も昔も、約7割の方が医療保険に加入しています。

疾病入院給付金の有無(全生保)
資料:(公財)生命保険文化センター「2022(令和4年)度 生活保障に関する調査《速報版》」をもとに作成

月々の保険料(生命保険全般)は「14,916円」

医療保険のみの保険料ではありませんが、生命保険や個人年金保険なども含めた、年間払込保険料の平均は、全体で17.9万円、男性20.6万円、女性16.0万円となっています。

月々の保険料に直すと、全体では14,916円、男性17,166円、女性13,333円です。

年間払込保険料(全生保/令和4年度)
1.(公財)生命保険文化センター「2022(令和4年)度 生活保障に関する調査《速報版》」をもとに作成
2.集計ベース:生命保険・個人年金保険加入者

入院給付金の平均金額は「8,700円」

入院給付金の支払われる生命保険に加入している人の、入院給付金の平均金額は8,700円でした。
男女別にみると、男性の平均金額は9,600円、女性の平均金額は8,100円となっています。

疾病入院給付金日額(全生保)
1.(公財)生命保険文化センター「2022(令和4年)度 生活保障に関する調査《速報版》」をもとに作成
2.集計ベース:疾病入院給付金が支払われる生命保険・個人年金保険加入者

金額の分布では、男性の31.9%が「10,000円~15,000円」、女性の38.5%が「5,000円~7,000円」と、それぞれ最も多くなっています。

疾病入院給付金日額(全生保)
1.(公財)生命保険文化センター「2022(令和4年)度 生活保障に関する調査《速報版》」をもとに作成
2.集計ベース:疾病入院給付金が支払われる生命保険・個人年金保険加入者

病気やケガに対する将来の不安を感じている人は「88.5%」

「ケガや病気」「老後の生活」「死亡時の遺族の生活」「介護」の4つの保障領域における不安意識の調査では、「病気やケガ」に対する不安を抱いている方は88.5%でした。

ほとんどの方が、将来の病気やケガに対して不安を抱いているという結果になっています。

不安意識
資料:(公財)生命保険文化センター「2022(令和4年)度 生活保障に関する調査《速報版》」をもとに作成

●ケガや病気に対する不安の内容

さらに「将来のケガや病気に対する不安がある」と回答した人のうち、具体的な理由は下記のとおりです。

1位:家族に肉体的・精神的負担をかける(51.8%)
2位:長期の入院で医療費がかさむ(50.1%)
3位:後遺症や障害が残る(46.7%)
4位:三大疾病にかかる(41.8%)
5位:公的医療保険だけでは不十分(41.4%)

入院したときの1日の自己負担費用は平均「20,700円」

入院した際には、高額療養費制度を利用した場合により医療費の自己負担は軽減されます。しかし、食事代や差額ベッド代、見舞いに来る家族の交通費など、医療費のほかにも自己負担費用が発生するので注意が必要です。
過去5年間に入院し、自己負担費用を支払った人のうち、高額療養費制度を利用した人及び利用しなかった人(適用外含む)の入院時の自己負担費用の平均は1日あたり平均で20,700円(※)となっています。
(※治療費・食事代・差額ベッド代に加え、交通費(見舞いに来る家族の交通費も含む)や衣類、日用品などを含む。高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額)

直近の入院時の1日あたりの自己負担費用
1.(公財)生命保険文化センター「2022(令和4年)度 生活保障に関する調査《速報版》」をもとに作成
2.集計ベース:過去5年間に入院し、自己負担費用を支払った人(高額療養費制度を利用した人+利用しなかった人(適用外含む))
3.治療費・食事代・差額ベッド代に加え、交通費(見舞いに来る家族の交通費も含む)や衣類、日用品などを含む。高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額

前述したように入院給付金日額の平均は8,700円となっていましたので、平均的な内容で医療保険に加入していれば、自己負担費用のおよそ半分を補えるようです。

入院による収入減少の平均は1日「21,000円」

入院した場合には、医療費などの自己負担費用のほかに、本人が働けなくなることによる収入の減少も視野に入れておかなければなりません。
令和4年度の調査では、入院した際に収入が減少した人は、全体の17.4%になっています。(減少しなかった62.7%、わからない19.9%)
収入が減少した方の1日の平均金額は21,000円で、上記の自己負担費用に近い金額になっており、収入が減少すると大きな負担です。

直近の入院時の逸失収入
1.(公財)生命保険文化センター「2022(令和4年)度 生活保障に関する調査《速報版》」をもとに作成
2.集計ベース:過去5年間に入院し、逸失収入があった人

入院の負担を補う手段の1位は生命保険で「63.6%」

入院による自己負担費用と収入の減少を補う手段としては、入院した63.6%の方が生命保険の利用を挙げています。
医療保険には加入せずに預貯金で備える方もいらっしゃるかもしれませんが、預貯金で補う方は44.4%となっており、保険で補っている方が多いと言えます。その他3位以下は以下の通りです。

1位:生命保険(63.6%)
2位:預貯金(44.4%)
3位:家族の収入(13.5%)
4位:損害保険(4.8%)
5位:企業の見舞金や休業補償(4.2%)
6位:その他(3.2%)
7位:有価証券(0.2%)

まとめ

いかがでしたでしょうか?
保険料の加入率や加入状況、医療保険の活用状況について、データでご紹介しました。
さまざまな疑問が解決されたのではないでしょうか?
もう一度要点をおさらいしてみましょう。

  • 医療保険の加入率は「65.7%」
  • 月々の保険料(生命保険全般)は「14,916円」
  • 入院給付金の平均金額は「8,700円」
  • 病気やケガに対する将来の不安を感じている人は「88.5%」
  • 入院したときの1日の自己負担費用は平均「20,700円」
  • 入院による収入減少の平均は1日「21,000円」
  • 入院の負担を補う手段の1位は生命保険で「63.6%」

これらの情報を、医療保険選びのご参考にしていただければ幸いです。

AFH283-2024-0017 3月5日(260305)