先進医療特約とは?

先進医療特約とは?

テレビCMなどで「先進医療に備える…」という言葉を、みなさん一度は耳にしたことがあると思います。
また医療保険のパンフレットの中でも、主契約と同じくらい目立つところに「先進医療」という表記がされていることもあります。
医療保険にオプションとして付けることができる「特約」の中でも、先進医療特約はメジャーな存在といえます。
しかし「先進医療特約はどのような保障なのか?」「先進医療とは果たしてどんなものなのか?」ご存知な方はまだまだ少ないのではないでしょうか?
このページでは、その先進医療特約について、わかりやすく解説いたします。

「先進医療特約」とは?

先進医療特約とは、高額な自己負担費用がかかる場合のある「先進医療」の治療を受けた場合に、その費用に備えるための保険です。

先進医療は、健康保険の適用外になるため、高額療養費制度は対象外となり、治療費は高額になる場合があります。

主契約+先進医療特約

「先進医療」とは?

それではまず「先進医療」とはどのようなものを指すのでしょうか?

「先進医療」とは、大学病院などの高度な医療機関で研究・開発されてきた最新医療技術で、安全性と治療効果はある程度認められていますが、健康保険の対象とするかどうかはまだ検討中の厚生労働大臣が認めた医療技術です。
健康保険の対象外となりますので、治療方法によっては治療費が高額になるケースもあります。

それではより詳しく解説していきます。

健康保険/高額療養費制度の対象外

前述のとおり、先進医療の技術料は健康保険の対象外となります。そのため、高額療養費制度(※)も対象外となってしまいます。

※高額療養費制度・・・医療費の自己負担額が高額となった場合に、定められた自己負担上限金額以上にかかった医療費があとで払い戻される制度です。健康保険が適用された医療費が対象になります。

医療保険は本当に必要?

「技術料」が全額自己負担

先進医療の費用について「全額自己負担」という記事や情報を目にすることもありますが、正しくは「先進医療の技術料」のみが自己負担となります。その治療に伴う「診察、検査、投薬、注射、入院費等の一般治療と共通する部分」は、健康保険が適用され、また高額療養費制度の対象にもなります。

先進医療の技術料は、病院によっても異なりますので注意が必要です。

先進医療の技術料一覧

次に、先進医療の技術料について詳しくご紹介いたします。
平成29年7月1日~平成30年6月30日期間中で、実施件数の多い上位10技術をまとめました。
厚生労働省「平成30年6月30日時点における先進医療Aに係る費用」

年間実施件数の多い先進医療A
1.厚生労働省 第71回先進医療会議「平成30年6月30日時点における先進医療Aに係る費用 平成30年度実績報告(平成29年7月1日~平成30年6月30日)」をもとに作成
2.先進医療(A)に係る年間実施件数が多い上位10技術を掲載。
※「先進医療」とは、厚生労働大臣が認める医療技術で、医療技術ごとに適応症(対象となる疾患・症状等)および実施する医療機関が限定されています。また、厚生労働大臣が認める医療技術・適応症・実施する医療機関は随時見直されます。

1件あたりの先進医療費用を見て頂ければおわかりのとおり、非常に高額なものだけではありません。中には、比較的少額なものも存在します。
1位の「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」は、主に白内障の治療に用いられる医療技術で、白内障と同時に老眼も改善することができますが、技術料は約65万円ほどです。
そして、先進医療においてよく注目されるのが、がん治療に用いられる「陽子線治療」と「重粒子線治療」です。

●陽子線治療と重粒子線治療

陽子線治療と重粒子線治療は、がんの治療に用いられる放射線治療の一種です。
放射線治療は、がんに放射線を照射することで、がんにダメージを与える治療方法です。しかし従来の放射線治療ではエックス線やガンマ線などを用いており、体の表面近くでエネルギーが最大となり、体の深いところに入るに従って徐々に小さくなってしまいます。
そのため、体の奥にあるがん細胞以外の、普通の細胞にもダメージを与えてしまいます。健康な他の細胞にもダメージを与えるため、副作用が起こりやすいという弱点があるのです。
それに対して、陽子線治療と重粒子線治療は、体の表面では照射量は最大にならず、がんのある位置で最大になるように調整することができるので、健康な他の細胞にダメージを与えずに済むという大きなメリットがあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

先進医療に備える「先進医療特約」。
万一、先進医療の「陽子線治療」などを受けた場合には、自己負担額の平均は約271万円(※)です。
月々の保険料は各社約100円前後と安価でもありますし、高額になる場合もある先進医療を治療方法として選択された場合でも安心です。

※厚生労働省 第71回先進医療会議「平成30年6月30日時点における先進医療Aに係る費用 平成30年度実績報告(平成29年7月1日~平成30年6月30日)」をもとに算出
※「先進医療」とは、厚生労働大臣が認める医療技術で、医療技術ごとに適応症(対象となる疾患・症状等)および実施する医療機関が限定されています。また、厚生労働大臣が認める医療技術・適応症・実施する医療機関は随時見直されます。

AFH283-2019-5024 4月5日(200405)