変額保険と投資信託の目的とその比較

変額保険と投資信託の目的とその比較

資産を運用するという目的として、「投資信託」という方法があります。実はよく、「投資手段としての変額保険」との比較をされるのですが、どのような違いがあるのでしょうか?そして、実際に選ぶなら、どちらを選べば良いのでしょうか?

ここでは、「投資信託」の基本を知りつつ、「投資手段としての変額保険」について考え、それぞれを比較してみることにしましょう。

投資信託とは

●投資とは

そもそも「投資」とは、「利益を得るために事業、不動産、証券などに対してお金を出すこと」です。要するに、ご自身の資産を増やすためにご自身のお金を使うことであると考えられます。

●投資信託とは

そして「投資信託」は、「ファンド」とも呼ばれている金融商品です。
ご自身で運用をする代わりに、資金を投資の専門家に託して運用をしてもらうことになるのが「投資信託」です。

ご自身で運用する「投資」の場合、リスクが大きいものですが、得られたリターンは全てご自身のもの、つまりご自身の資産となります。「どんな企業の、どんな金融商品を、いつ、いくら買うのか」など、その投資先をご自身で考えて、利益を得た時も、損失があった時も、その全責任をご自身で負うことになるのが「投資」です。

これと比べて「投資信託」では、証券会社や金融機関などの「販売会社」で販売されている投資信託の金融商品を投資家が購入することで、資金が集められます。その集められた資金が「信託銀行」に預けられ、その資金を「運用会社」がどこに投資するのかを考えて、株式や証券の売買などの運用を行います。その運用によって生じた損益(収益や損失)が、それぞれの投資額に応じて投資家に分配されます。

得をすることもあれば損をすることもある、それが「投資」であり「投資信託」です。
「投資信託」は銀行の預金などと同じ「金融商品」なのですが、「元本を保証されていない金融商品」ということになります。

投資信託では、多くの投資家からの資金を集めることになりますので、個人としては少額からでも購入できるので、手軽にはじめられる金融商品であるといえるでしょう。

何が違う? ~投資信託と変額保険の比較

複数の投資家から集めた資金を運用会社が投資先を考えて運用する投資信託と、複数の契約者から支払われた保険料の一部を資金として保険会社が特別勘定で運用をする変額保険、根本的なしくみとしては同じようなしくみです。

では何が違うかというと、やはり「目的」です。

●変額保険
「変額保険」はあくまで「保険」ですから、大きな意味での目的は「保障」にあります。保障を持つと同時に、多少なりとも受け取れる保険金の増える可能性があります。
もし、あなたが死亡保障や老後の保障を持っておらず、「保障+インフレ対策程度の資産運用を」と考えるなら、変額保険が向いているといえるでしょう。
●投資信託
対して「投資信託」は資産を増やすための「投資」が大の目的です。保険商品のように万一の時に何かを保障してもらえるといった商品ではありません。
例えば、死亡保障を目的とした生命保険はすでに契約している場合なら、さらに変額保険を契約する必要性は低いと思われますので、残った資産を眠らせておくよりもインフレ対策のために運用したいという目的で、投資信託を検討するのも良いでしょう。

保障が目的なら変額保険、資産運用が目的なら投資信託

ここではかなり大まかな比較をしましたが、もっと突き詰めていくと細かな違いがあります。
例えば、変額保険であれば生命保険には非課税金額がありますから、相続税対策にも向いている点がメリットとして挙げられます。

変額保険と相続税対策について

投資信託であれば、買った時よりも高い金額になった時点で「売る」ということができます。この点において、場合によっては解約すると損をする可能性もある変額保険とは違って、ある程度ご自身でコントロールもできるので、資産を運用する楽しみのようなものも得られるのではないでしょうか。

このように、それぞれの商品に対してそれぞれの目的があります。今回は投資信託と変額保険の比較でしたが、そもそもの保険商品についても種類によって、それぞれの目的がありますので、「資産をどのようにするか」という意味では同じようなものです。
ご自身の資産を、ご自身がどのように使いたいか、どのように貯めたいか、どのように増やしたいか、どのように備えておきたいか、などご自身の想いを踏まえて検討してみると良いでしょう。