実はよくわからない「保険」と「共済」の違い
みなさん「保険」と「共済」の違いをご存知でしょうか。
複数の人からお金を集めて、誰かが困った時は全体で助けるという相互扶助の考えは、どちらも同じです。
しかし、「保険」は営利事業で、「共済」は非営利事業という違いがあり、根拠法令と監督官庁も異なります。
また、「保険」が誰でも加入できるのに対して、「共済」は特定の組合員やその家族のみが加入できるという点も大きな違いです。
など
使われる用語も、微妙に異なりますのでパンフレットなどを見た時に戸惑われるかもしれません。
他にも、保険会社が破綻した場合、生命保険契約者保護機構というセーフティーネットがあるのに対して、 共済にはないという違いもありますが、共済の場合は貯蓄性の保険は少なく、比較的安全性は高いとも言われています。
では実際の商品についてはどうでしょうか。 「共済」というと、こんなイメージがございませんか?
いろいろな保障がセットになっていて、掛け金も手頃。 そして、「加入時の年齢や性別によって、掛け金が変わらない」 わかりやすいですよね。
しかし、このような商品を検討する際にチェックしていただきたい点があります。
検討する際にチェックしていただきたい点
- ●1つ目
- 「年齢によって、保障金額が減額されないか」
という点です。
ありがちなのが、
60歳までの保障金額は大きいが、以後は段々と保障金額が下がり、例えば85歳で保障が終了するというものです。
毎月の掛け金が同じでも、保障金額が下がれば、実質的な掛け金は上がるということです。
- ●2つ目
- 「保障の種類によって、減額割合や保障期間に違いがないか」
という点です。
ありがちなのが、
「事故」での死亡や入院と、「病気」による死亡や入院の保障では、保障金額の減額割合や保障期間が異なる等です。
特に、複数の保障がセットの商品の場合は、わかりにくいので注意が必要です。
自分にとって必要な保障は何か。それは何歳まで、いくらの保障金額が必要なのかを確認しながら、保障内容をチェックしてみてください。
ちなみに、共済にも「歳を取っても、一生涯保障が変わらない」商品もありますが、その場合は、 「加入時の年齢や性別によって、掛け金が変わる」ようです。
いわゆる一般的な終身型の保険と同じタイプとなるので、「共済だから保険会社の商品よりもお得」 というようなイメージだけで判断せずに、保障内容や掛け金(保険料)を、きちんと比較して、総合的に判断してください。
シンプルな商品設計で、掛け金もお手頃な「共済」。
商品やカスタマイズの選択肢が豊富な「保険」。
それぞれの長所と短所をしっかりと見極め、後々困ることのないよう、きちんと保障をご準備いただきたいと思います。
ただし、何を選ぶにせよ最も大切なことは、その保障が目的に合っているかどうかです。
例えば、家計の主体である父親が亡くなった際の生活保障が目的の場合、
保障金額の上限が低い「共済」だけでは、保障が不足してしまうかもしれません。
また、子供の間は病気だけでなく事故やケガも心配という方には、色々な保障がセットの「共済」の方が良いかもしれませんし、
逆に保険料が安い子供のうちにこそ、一生涯続く保障を持たせたいという方には、種類も豊富な保険から検討されると良いかもしれません。
目的にあった保障を、無駄なくきちんと備えるには、専門知識も必要です。
ぜひ私たちにご相談ください。
きっとお役に立てると思います。