「昔のがん保険」と「今のがん保険」

日本人が一生のうち、がんと診断される確率(※1)

  • 男性65.5%、約2人に1人
  • 女性51.2%、約2人に1人

これだけ確率が高いと、がん保険の加入者も当然多くなるわけで、2021年の生命保険文化センターの調査では、民間保険会社(かんぽ生命を除く)におけるがん保険やがん特約の世帯加入率は、66.7%(前回 62.8%)となっています。(※2)

そんな多くの方が加入されているがん保険ですが、昔と今とでは保障内容が大きく変わってきていることを、みなさんご存じでしょうか。

例えば、昔のがん保険には「がんで死亡したとき」の保障がありましたが、今はあまり見かけません。

これは医療の進歩により、がんが「不治の病」から「早期発見で治療できる病」へと変わってきたことで、がん保険も「死亡」よりも「治療」重視へと変化してきたからです。

その「治療」の内容も、昔は「入院」して「手術」という流れが主流でしたが、今は「通院」での治療も多く、「手術」以外にも「放射線治療」や「抗がん剤治療」、「先進医療」など多様化しています。 そうした医療の現状に合わせて、がん保険も様々な治療に対応できるようになっています。上記の治療以外にも、商品によっては「緩和療養」や健康保険適用外の治療に対する保障なども選べるようになってきています。

また、がんの診断一時金についても、初回だけではなく、再発時も給付されるものが主流となり、治療を前提とした内容に変わってきています。

がん保険がそうした進化を続ける一方で、「がん保険は若い頃に加入したまま」という方も、少なくないと思います。 特に、終身型のがん保険は保険料も変わらないため、特に見直しをする機会や動機も少なく、気づいたら何十年もそのままという方が多いのではないでしょうか。

例えば「死亡保険」などは、時代が変わっても保障内容が変わることはあまりないと思いますが、「医療保険」や「がん保険」は、医療の進歩や医療制度の変化によって、これからも変わっていくと思われます。

TVで「がん保険」のCMや、保険会社からの郵送物を目にするたび、「自分の保険は大丈夫かな…」と、何となく気になっていたという方は、この機会にぜひご加入の保険を確認してみてください。 「証券を見たけどよくわからない」という場合は、他社で加入した保険でも結構ですので、 お近くの保険ほっとラインにご相談ください。

人気の記事

  • 2024.2.15保険

    ここにも注目!自動車保険

  • 2024.2.9保険

    実はよくわからない。「先進医療」って?

  • 2023.10.25健康

    「昔のがん保険」と「今のがん保険」

  • 2023.10.19マネー

    生命保険料控除について。こんなご質問もあります。

  • 2023.10.5マネー

    NISAと学資保険

  • 2023.8.23保険

    どうする?保険会社からの郵便物