盗難の補償のいろいろ
警察庁の発表によると、2023年の刑法犯で一番多かったのは「窃盗犯」で約48万件。(※1)
全体に占める割合は約7割だそうです。多いですね。
保険で守れる場合がある「窃盗」
まず、自宅に空き巣が入った時、 ガラスや鍵が壊された時は、「火災保険(建物)」の「盗難」の補償です。 また、金品や家財が盗まれた時は、「火災保険(家財)」の「盗難」の補償です。 火災保険で守れるのは、火事や自然災害だけではないのですね。 ただし、「盗難」の補償が設定されていることが条件ですのでご注意ください。
では、自動車が盗まれた時は?
それは「自動車保険」の「車両保険」です。
「自動車なんて盗まれるの?」と思われるかもしれませんが、
2023年の自動車盗難の認知件数は5,762件もありました。(※1)
特に上位は「トヨタ」車が多いようですね。(※2)
では、自宅で「自転車」が盗まれたら。
それは、「火災保険(家財)」の「盗難」の補償です。
ただし条件があって、自宅の敷地や、マンションの駐輪場で盗まれた時だけです。
コンビニへ買い物に行った時に盗まれたら?
それは、自転車の「盗難保険」という商品があります。
ただし、鍵をかけていなかったら、補償されないようですので、常に施錠を心がけてください。
ちなみに、2020年の自転車盗難の認知件数は、120,797件で自動車盗難の約23倍です。(※1)気をつけましょう。
では、バイクが盗まれたら?
実は、自動車保険と異なり、バイク保険では盗難補償は付帯しないのが一般的です。
そのため、盗難に特化したバイクの「盗難保険」などをご検討されると良いと思います。
ただし、125cc以下のバイクで自宅の敷地内なら、「火災保険(家財)」の「盗難」で補償されます。
最後に、海外旅行中に盗難に遭ったら。
それは、「海外旅行保険」の「携行品損害補償」でカバーされます。
これは、例えばカメラを落として壊してしまった!などの、損害時も補償されます。
ただし、「置き忘れ」や「紛失」は補償されませんのでご注意ください。
ちなみに、航空会社に預けたはずの荷物が紛失した場合、いわゆる「ロストバゲージ」には、「航空機寄託手荷物遅延費用」という補償があります。
細かい補償でも、万一の際はとっても安心です。
補償内容をご確認ください
なお、それぞれの補償には、補償の対象となるもの、また補償の上限などの取り決めもありますので、確認が必要です。
いつでも安心して出かけられるよう、この機会に、ご加入の損害保険の「盗難」の補償について確認してみませんか?
お気軽にご相談ください。
【出典】
(※1):警察庁「犯罪統計資料(令和5年1~12月分【確定値】)」
(※2):一般社団法人 日本損害保険協会「第25回 自動車盗難事故実態調査結果」